「Soupetole」と「テキテキ展」

台風が過ぎ去った後の天気はドライヤーで乾かしたくらいの暑さだ。

 

電車の車窓からは真夏の空に雲が流れていてる。

 

最近の楽しみは観たいものをみて、合うものに出会う。

 

今日は芸術の秋を先取り気分で森川彩さんの展示を見るために立川の伊勢丹へ。

 

f:id:simsimyamauti:20190912144911j:image

「Soupetole」(ブランド名)のアクセサリーがずらりとならぶ。

 

f:id:simsimyamauti:20190912145559j:image

イヤリング・ピアス・帯留めetc

時の流れとともに味わいが増すような作品は一つ一つ手作りの一点もので、ここにしかない。

 

 

f:id:simsimyamauti:20190912145822j:image

new!!イヤリング

耳もとで揺れると箔がキラキラ光る。プチッとしたハートの立体感はオシャレの嗜み!

 

f:id:simsimyamauti:20190912150229j:image

f:id:simsimyamauti:20190913183118j:image

 

水の石(指輪version ピアスversion)

光に翳すと反射して視界で揺れる色が川面みたいに漂ったり留まったりして幻想的。ジブリの物語から出てきそうな雰囲気はいつみてもワクワクする。

 

f:id:simsimyamauti:20190912150549j:image

幾重にも重なった青は揺蕩う海の深さと淡さを感じる。自然のグラデーション描けるのは魔法が使えるようで素敵だなと思いながら、ただただ見入ってしまう。

 

森川さんの作品を観ると色彩が景色に繋がり、色の世界をふらっと散歩しながら遠くへ行く気分に変えてくれる不思議な魅力がある。

 

つぎは、どんな風景が広がるか楽しみだ!

 

 

 

 

フジファブリックエキシビション

f:id:simsimyamauti:20190819163638j:image

通りの看板と「フジファブリック」のロゴが見えた瞬間にLiveがはじまるような高揚感が込み上げる。

 

扉を開けると曲が耳に届き、胸の高鳴りにはやる気持ちを抑えながら入場料を払う。

 

まだ落ち着かず、空間をイマイチ把握できないので、とりあえずRPGのダンジョンで宝箱がありそうな小脇の通路に目もくれず、ボスが佇むフロアを探す直感をもとに直進‼︎

f:id:simsimyamauti:20190819165345j:image

「茜色の夕日」「若者のすべて」の歌詞が暖簾としてブースの前にかかっており、歌詞カードでみるサイズより、この距離とこの大きさでみる言葉は普段の能動的に捉える感覚とは違い文字そのものが迫るような迫力と文章の質感が、どことなくフジファブリックの変態性を醸し出している。

 

どこに何があるかわからないまま、お店に入る気分で暖簾をくぐると

f:id:simsimyamauti:20190819170355j:image

どひゃーー!!

 

ら、らむしのギターやん。

 

そやね!

 

そやがな!

 

と、エセ関西弁で脳内の自分と会話をするくらい現実から妄想へワープしてしまう。

f:id:simsimyamauti:20190819170733j:image

目を凝らしてボディの剥がれを眺めれば、月日の流れを覚えながらも止まっている時間も感じてなんとも言えない感傷的な気持ちになる。同時に、そこにいるような感情も吹き抜けていく。

 

らむし愛用のストラトキャスターを過ぎると、そこには…!

 

まだ見てない皆様の為に秘密。

 

f:id:simsimyamauti:20190819172443j:image

f:id:simsimyamauti:20190819172516j:image

f:id:simsimyamauti:20190819172540j:image

曲の世界観を光や絵で現し、歌詞の言葉とともに体験する展示は至るとこれに散りばめられ、フジファブリックのアルバムの如く変幻自在の演出は視覚と聴覚、そしてVRといたるところで楽しませてくれる。

f:id:simsimyamauti:20190819173046j:image

個人的にとても好きだった。

 

カーテンから陽が漏れるように透明体の三角柱と言葉はスクリーンに降り注ぐように映し出され、流れる曲と相まって短編小説の一幕を立体的に読んでいる感覚。

 

 

フジファブリックだけは無性に好きだ。

 

音楽はもちろん、そこから滲む物語。

 

志村さん、山内さん、ボーカルは変わり楽曲に変化は見られても人柄や姿勢は通底していて二人とも愚直に音楽と向き合い、自分をそらさずにあがきながらも曲として肯定するような歌詞は常に自己模倣はせず前進している。

 

金澤さん、加藤さんが、それを支えているからこそ「フジファブリック」は変わらないまま、新しくなっていく。

f:id:simsimyamauti:20190819174251j:image

 

山内総一郎さん

内から溢れるような声はエモーショナルに温かく

 

山内総一郎さんの歌は技術では届かない域の熱量を持って、空間を飛び越えるように聴く人の気持ちに届く。

 

うしろにある物語が後押しし、グッと前に進むように

 

声は

 

曲は

 

メンバーを

 

連れて

 

フジファブリックは現在進行形。

 

昨日でも、明日でもなく

 

今。

 

f:id:simsimyamauti:20190809232308j:image

 

写真

iPhoneを買い替えた。

 

写真が鮮やかに撮れるので散歩や通勤、コンビニへの買い物ですら少し楽しい。

 

特別なものではなく、日常の景色。

 

f:id:simsimyamauti:20190723183114j:image

雨続きのせいか、久しぶりの晴れ間は雲が空に吸い込まれるようにドラマチックだった。

 

カメラを上空に翳しながら、普段はこんなに上を向いてないやと気づく。

 

仕事中、家の中、外出していても意外に視線は低い。

 

f:id:simsimyamauti:20190728163918j:image

台風が通過した空はドライヤーで乾かした様な空気で、梅雨明け間近を感じる日差しの強さだ。

 

 

先週、通っていたお店が閉店すると言われて「へぇー」と頷いた。

 

そのお店には感謝ばかりだ。

 

思い出があり、背景が濃いから明るさを押し出してくれるように今を楽しくさせてもらっている。

 

それに気付いて、話から2日後くらいに寂しさがやってきた。

 

出来るだけ写真を撮っておこう。

 

志村正彦さん

志村さんの歌詞は

 

シンプルで、わかりやすく

 

奥行きがあり、とてもキレイだ。 

 


フジファブリック (Fujifabric) - 若者のすべて(Wakamono No Subete)

 

何回聴いたかわからない。

 

歌詞と思い出はどこか重なるようで、オトナになった今でこそ響くものがあり、鼻の奥がツンとなってしまう。

 

 


フジファブリック (Fujifabric) - 茜色の夕日(Akaneiro No Yuuhi)

 

悩んだり、迷ったり

 

ダメだなーっ

 

どうしようもない…

 

そんな情け無く思ってしまう瞬間にも目を背けず、飾らずに等身大の自分を吐露する純度の高い熱量とホントのことを歌う姿は紛れもなくカッコよくて胸を打たれる。

 

 

f:id:simsimyamauti:20190714141435j:plain

 

季節を巡り、夜空の果てから、めくるめく妄想まで

 

この場所から、ここではないどこかを繋げる音楽。

 

それは志村さんが音と言葉をひたむきに紡いだ日々の結晶のようで、とても尊く感じてしまう。

 

その目線、そのユルさ、そのセンスは

 

個性豊かな楽曲に詰め込まれ、生と死の境界線をを越えて魅力をずっと放ちつづける。

折坂悠太さん

最近は折坂悠太さんをよく聴く。 


折坂悠太 - さびしさ (Official Music Video) / Yuta Orisaka - Sabishisa

アコースティックな音は懐かしい雰囲気に満ちていて、歌声は低く伸びやかで耳馴染みよく、力強さと熱を帯びながら、さわやかに南風が翔けていく心地よさだ。

 

こんな声に憧れるなー

 

古語を使った歌詞は純文学を読んでいるような味わいがあって景色が広がり、とても好きだ。

 


折坂悠太 - 抱擁 / 櫂 (Official Music Video) / Yuta Orisaka - Houyo / Kai

日本の侘び寂びに、ブラジルミュージックが香る異国情緒は鼻先を掠めて、灯し頃の空を眺めながら日々のグラデーションも悪くないと思えるような甘酸っぱさが込み上げてくる。

 

f:id:simsimyamauti:20190610195934j:plain 

ジャケットが素敵でアナログ7インチ盤を購入。

 

どんな音がするのか楽しみで仕方がない。

 

 

折坂さんの歌は身近な存在の移ろいを耳打ちしてくれ、

 

それは季節であり時間であり生活であったり…

 

曲の中に漂う雰囲気や匂いは、言葉・行間・音から感情の輪郭をつたい、滲むように、いつのまにか気持ちの真ん中に向かい感触を呼び起こしてくれる。

 

普段、生活の波にさらわれて忘れがちなことを思い出したら、サッポロ一番の味噌味が食べたくなって来た。 

ありがとうございます

初めて訪れたのは2012年の2月です。

 

関東最古の大社の鳥居は歴史を塗り重ねるように赤く、趣を持って屹立していました。

 

出会った人、地元の方、リスナーさんとは繋がった日常の風景が映ります。それは土地に根付いている風土のようで、年月を過ごすほどにそっと気づかせてくれます。

 

ラジオを通じて、いただいた言葉は喋り手の力添えとなって、ここまで続けることができました。ときには遠くから遊びに来ていただき、それまで知りえなかった人とご一緒になったり、ご縁に深く感謝しています。本当にありがとうございます。

 

毎月の放送からは離れますが、今後とも少しずつ続けていけたらと思います。その時はよろしくお願いします。