大阪②

カーテンを開けると曇り空。

 

ビルが並び立つ街並みの風景はいつもと違う目線。

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訪れた事のない土地の朝は透明で何も考えない。普段であれば、これから何をしなければとあれこれ考え、プログラムされているように暮らしが体に馴染んでいてすぐ動きだす。

 

ゆっくり駆動しながら、何がしたい?そう自然と問いかけられる。

 

時間的な都合もありlive後はゆっくりと帰ろうかと考えていたけど、昨日、遠目から少しだけ見れた大阪城と大阪で一番行ってみたいところがあったので、今しかないんじゃないかと思い行くことにした。

 

平日でも大阪城は賑わっていた。歩いても歩いてもなかなか本丸には近づかない。そういえば山内総一郎さんのツイッターのアイコンを真似してポーズでもとろうかな。

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石垣が凄い。土台。支えている感。ひしひしとひしめき合う石。選ばれし石垣らしく、精鋭チームの石たち。心なしか、やってますよ俺たち!今日も!なんて仕事している気配がする。それくらい迫力がある。

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肝心のお城も絢爛豪華に聳え立つ。親近感は湧かないけどなんだか憧れる。登ってみたいと思わせるスター性はお城の中では随一。天下を取ったら建てたい欲がそそられる。記念だーって気持ちで建てたのかな。妄想が膨らむ。やはりロマンがある!

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観光客が沢山で天守閣を目指す列は長く、迷った挙句スルー。

 

何故なら、時間的に観ては置かないものがあるから!

 

 

驚きと違和感に圧倒され笑ってしまった。

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モノレールに乗っていると突如として現れる不敵な表情は周りの道路や自然に全く溶け込まずに何かを問いかけるような様にこちらを見ており、ギャグにもみえるし、爆発もしているし、特撮映画の怪獣にも見えるわけで、とにかく色々詰まっている。それでいて分裂している印象。初めて観る人にはあまりにも非日常に映る。

 

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歩く。

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歩く。

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歩く。

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でかい。

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夢中になる。

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楽しい瞬間もあれば楽しくない瞬間もあり、それが交互に連綿と流れていく日常にああだこうだと過ごして一喜一憂していた昨日までが嘘みたいに世界の色が変わって空を突き抜けそうなスケールとエネルギーの大きさに驚いて、太陽の塔の麓に座りながらただただ見上げて過ごす時間はSF映画の中にいるよう。

 

そばに遠足だと思われる幼稚園児が嬉々として歩きながら「過去・現在・未来の顔なんだよ」と隣の子に話ているのを聴いて、そうなんだ!と目から鱗がバラバラと落ちる。ありがとう。

 

あっという間に時間が来て帰りの新幹線。楽しかったなー。脳みそがグイグイ行動して体が引っ張られるような2日間。

 

街の色は赤。空気は濃くてこってり。生活の匂いはコクがあって言葉は賑やかでリズムがある。

 

東京駅に降りたら、あっさりとした感じを覚えた。

 

はじめて訪れた土地で思ったのは景色に奥行きがあって、そこでの時間は長くも早いことを実感できた。いつもの場所は身近にあって落ち着いて安心して生活が出来ることも知れた。

 

早速友達に話して、次は2人で京都に行くと決めた。