志村正彦さん②
LIFE of Fuji fabricを5回繰り返し見てしまう程に濃い。
何故に惹かれるのか考えてしまう。漠然といいのかもしれないけど、やっぱりきっかけは志村正彦のソングライティング。
「茜色の夕日」の情けない自分を歌ったような歌詞が琴線に触れる。
志村さんのノンフィクションであるけども自己憐憫に終わらず作品として誰しもに届くような普遍性もある。
なにより裸になって自分の弱い部分を曝け出すのはとても勇気がいると思う。例えば、言えたして作品なり得るかは別だ。
いざ自分でそういう事を書いたり歌ったり、なんでも表現してみると意外に底が浅く、ただの弱音になってしまう。そこから昇華させて伝える難しさは測りしれない。
それを続けるのは本当に堪え難い努力と日々の研鑽と自己と正面から向き合うしか成り立たないんじゃないかと考えさせるくらい結晶のような歌。
志村日記を読むと暗黒期がある事がわかる。
自分の力に自信をなくしている気配がある(勝手な推測)
そんな時でも歌わなければならない、作らなければならない。
辞めることも考えても音楽しかない事に気付いて、ありのままを綴る。
これが出来る人がどれくらいいるだろうか。
毎日続けることは積み重ねるほどに難易度が高い。