星野源スペシャル

カーディガンにジーパンという出で立ちは近所のお兄さん。もしくは親戚の従兄弟。はたまた大学の先輩の友達のような親近感を醸だしながら、音にどこか生活感があり、優しく歌う歌詞には「首筋の匂いがパンのよう」と耳に入ってきた途端に空耳?かなと思ったけど、そんなこともなく時折はっとさせられる温かみのある変わった愛情表現に心を鷲掴みにされた。「くだらないの中に」を聴いたのが初めての源さん。

 

NHK星野源スペシャル」を観た。

 

ぐうの音も出ないくらいにカッコよかった。

 

「歌を歌う時は 背筋を伸ばすのよ」何万人の前でギターひとつで佇む姿は30歳で決意した歌う意思を青い炎のように胸の内側に携えながら丁寧に届けるよう伝え、次の(※番組の曲順)「Pop Virus」Aメロの弾き語り「歌の中で 君を探している 波の中で 笑いながら漂う 今の中で 君を愛している 刻む 一拍の永遠を 刻む 一粒の永遠を」今の音楽への思いと、この先も音楽を続けていく覚悟のような歌詞で幕は上がりバンドメンバーがあらわれると源さんはギターを預けお客さんに手を振り、リズムに乗りながらビートミュージックとともに歩く様子はサウンドの変化と言葉の繋がりも相まってタイムマシン気分で時の流れを今と結びつけてくれるようだ。

 

曲の合間のインタビューでは色々な気持ちが語られていて「あれ好きなんですよ、ダイハードでブルースウィリスがどう考えても最悪なのに割とずっと冗談を行っているじゃないですか、あれいいですよね。あういうのやっぱり好き」まさに源さんらしい。人気者になった源さんは洗練され華やかさもあり以前の雰囲気と少し違うと思っていたのだけれど、それは色々な側面の中の一つで、言葉の研ぎ澄まし方であり響きは、優しさの中に芯があるからこその変わらない部分。

 

「Hellosong」

アニメのエンディングのような明るさと寂しさを持ち合わせながら「じゃあねーー」と言わんばかりに突き抜ける曲をブルーのコート翻しながら大サビではステージを駆け抜けて飛んだり跳ねたりする姿はポップスター!どんどん変わりながら、ステージの規模も大きくなりスケールも増していくほどアイデアを広げてはPOPを加速させてジェットコースターのようにエンターテイメントを繰り広げている源さんは変わらず面白いことをしようというのがビシバシと画面から伝わってくるのだ。気がついたら何か楽しいことをしようと心を動かされた夜でした。


星野源 - Hello Song【星野源と聴く試聴動画】